精力剤とED治療薬の違いを解説!あなたが選ぶべきはどちら?

  • 「精力剤とED治療薬は何が違うの?」
  • 「使い分けを素人が判断しても問題ない?」
  • 「自分の症状に合っているのはどちらかを知りたい」

このような悩みを解決する記事を用意しました。

結論、これら2つはまったく別の効果・特性を持っています。

勃起に関する悩みを克服し、男としての自信を取り戻すためにはそれぞれの製品が何を目的とし、どのように作用するのかを理解する必要があります。

この記事では、それぞれの効能について詳しく解説し、性的パフォーマンスを向上させるための情報を発信します。自信に満ちた毎日を送るために、正しい知識を手に入れ、適切な選択を行いましょう。

精力剤とED治療薬は完全に別物

結論から言うと、精力剤とED治療薬は、お互いにまったく異なります。

以下にそれぞれの特徴を解説します。

精力剤は「健康的な生活のサポート」が目的

精力剤とは、男性の性機能を強化し、疲労回復、体力増強、健康維持を目指す製品のことを指します。

これらは一般的にビタミン、ミネラル、アミノ酸、ハーブなど、自然の成分から作られており、食事や運動とあわせて摂取することで、全身状態の改善やパフォーマンスの向上をサポートしてくれます。

つまり、精力剤の役割は、健康的な日常生活のサポートと言えるでしょう。

ED治療薬は「一時的なED症状緩和」が目的

ED治療薬とは、勃起不全の症状を改善することを目的とした医薬品のことです。

ED治療薬は、勃起のメカニズムにおける酵素の働きを調整することで、ペニスに流れる血流を増加させます。

治療薬の効果は一時的なものとはいえ、性行為の前に服用すれば十分な勃起効果が期待できるでしょう。

ED治療薬は、ED治療目的で使われる医薬品であり、医師の診断と指導のもとで処方されるべきです。

このように、精力剤とED治療薬は目的と効果、使用方法など、さまざまな面で異なっています。

これらを踏まえた上で、具体的な中身を深掘りしていきましょう。

精力剤の効能と使うべき対象者

精力剤は、全身の健康状態を改善し、間接的に性機能を強化することが期待されています。

精力剤の種類や成分について、さらに詳しく見ていきましょう。

①精力剤の種類

男性用の栄養補助食品は「医薬品」と「サプリメント」の2つに分けられます。

飲み薬や塗り薬などの医薬品には、オットピンや金蛇精などがあり、栄養ドリンクにはリポビタンD、アリナミンV、ユンケルなどがあります。

また、ビタミンやアミノ酸などが含まれる栄養補助食品(サプリメント)や漢方も種類は豊富です。

売れ筋で見ると、たしかに栄養ドリンクの人気は高いかもしれません。

しかしながら、「第1種医薬品」として分類される精力剤は薬剤師か登録販売者からしか入手できないため、注意が必要です。

②精力剤に含まれる成分

精力剤に使用されている成分は、以下の3つに分けられます。

  1. 主原料 – ニンニク抽出成分、高麗人参、マカ、ヨヒンビンおよび鹿の角など
  2. 栄養素 – ビタミン、アミノ酸、ミネラル、アルギニン、シトルリンなど
  3. 医薬品成分 – メチルテストステロンなど

上記3つの分類のうち、医薬品であるメチルテストステロンは、男性更年期障害の治療薬として使用される場合があります。

漢方医学に基づく精力剤はその主原料の違いにより、動物由来と植物由来の二つのタイプに分かれます。

動物由来の精力剤では、鹿の角やエキスなどが使われることがある一方で、植物由来の精力剤の成分になるのは、高麗人参などの葉や茎、根などです。

また、広く知られているビタミン・ミネラル・アミノ酸だけでなく、様々な植物から抽出した成分が含まれるサプリメントもあります。

サプリメントは種類も多いため、パッケージに表示されている成分から機能を確認して購入するようにしましょう。

③精力剤を使うべき人は?

精力剤を使うとよいのは、下記のような男性です。

  • 普段から疲労感が強い
  • 全体的な体力の衰えを感じている
  • 男性機能に関して不安を感じている

精力剤は勃起機能を直接強化するものではなく、体力アップや心身のバランス改善を目的としています。

結果、間接的に性生活におけるパフォーマンスが向上することもあるでしょう。

つまり、全身的な疲れ・体力低下による男性機能の不安を感じている方にはおすすめです。

ED治療薬の効能と使うべき対象者

続いて、ED治療薬について解説していきます。

ED治療薬は、医師からの診断と処方が必要な「医薬品」です。

男性が性行為に十分な勃起の硬さ・持続時間を維持できない場合、その症状を改善するために使用されます。

ED治療薬の目的は「治療」であり、そもそも精力剤とは異なる、ということを押さえておきましょう。

①ED治療薬の代表例

ED治療薬には複数の種類がありますが、ここでは代表的な「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」を紹介いたします。

バイアグラ

バイアグラは、ファイザー社によって開発された最初のED治療薬であり、その有効成分はシルデナフィルです。

本来、狭心症の治療に用いる目的で開発されましたが、その後の臨床試験で勃起をサポートする効果が明らかになり、ED治療薬として普及しました。

服用した30~60分後に効果が現れ、5~6時間持続します。

ただし、食事の影響を受けやすいという欠点があり、食後に服用する場合は、効果が十分得られないことがあるため、注意が必要です。

レビトラ

レビトラは、ドイツのバイエル社によって開発された2番目のED治療薬です。

バルデナフィルという有効成分が含まれており、服用後15~30分で効果が現れます。

最大の特徴は、その即効性です。

ただし、供給不足などの問題により、2023年6月現在、国内市場では手に入りません。

代替薬としては、沢井製薬(2020年6月)や東和薬品(2020年7月)から正規ジェネリック薬として発売されているバルデナフィル錠を使うのがよいでしょう。

シアリス

シアリス錠は、日本新薬株式会社が製造・販売している第3のED治療薬です。

バイアグラ・レビトラとは異なり、長時間効果が持続するのが特徴です。

その効果は36時間も持続するため服用のタイミングを考えたり、行為までの制限時間などのプレッシャーや焦りを感じる必要がありません。

例えば、金曜の夜に服用すれば日曜の朝まで効果が持続します。

それに由来して、海外では「ウイークエンド・ピル」と呼ばれたりします。

②ED治療薬を使うべき人は?

ED治療薬の適応となるのは、勃起不全と診断されたり、中折れなどの勃起に関する問題を経験した男性です。

勃起の問題とは、具体的に以下のような状態が含まれます。

  • セックス中に上手く勃たなかった
  • 勃起はするものの長く持たなかった
  • 挿入に十分な硬さに達しなかった

ED治療薬は、勃起のプロセスにおけるペニスへの血流を調整させるメカニズムに作用し、その勃起機能を改善させる薬です。

すでに性生活において問題が生じている男性は、医師との相談の上でED治療薬の利用を検討すべきでしょう。

精力剤とED治療薬の併用

基本的に、精力剤とED治療薬を併用しても問題ありません。

性生活におけるパフォーマンスは、勃起機能そのものだけでなく、心身のストレスからも大きな影響を受けます。

例えば、精神的または肉体的な疲労があると、ED治療薬だけでは十分に勃起に至らない場合もあり、精力剤との併用で効果を発揮する場合もあるでしょう。

ただし、個別の症状や健康状態により、併用しない方が望ましい場合もあるため、必ず医師に相談してから使用を始めるようにしましょう。

大切なのは、ED治療薬と精力剤の役割を再確認することです。

ED治療薬は、勃起不全の症状を改善する目的で作られた薬であり、血管を拡張し血流を促進することで一時的に勃起機能を改善させます。

この作用機序は、精力剤ドリンクとは全く異なるものです。

すでに症状が出ている方など、すぐに勃起のパフォーマンス改善が必要な方には、ED治療薬が適していると言えるでしょう。

根本的な改善に選ぶべきは「ED治療薬」

この記事では、精力剤とED治療薬の違いを、作用機序の違いなどから解説しました。

仮に「即効性のある」というふれこみのある精力剤を使用しても、すぐに効果を感じることはできないでしょう。

今夜、もしくは明日、すぐに勃起力を取り戻す必要があるなら、ED治療薬を使うのが望ましいでしょう。

すでに正常な性生活を送ることが難しくなっている場合は、あなたにぴったりの治療薬を見つけるためにも、できるだけ早く専門のクリニックを受診することをおすすめします。