タバコはEDによくない?
喫煙で勃起しにくくなる理由5選

タバコはEDの原因になるのか解説

こんなことでお悩みではないですか?

  • タバコを吸うと勃起しにくくなると聞いて不安
  • タバコがなぜ勃起と関係あるのか知りたい

そのような悩みを解決する記事を用意しました。

タバコを吸い続けることで起きる5つの変化を紹介し、なぜ勃起しにくくなるのかを解説しています。

この記事で、タバコED勃起不全)の大きなリスクであることをお知らせし、禁煙しようか迷っている方の背中を後押しします。

EDはタバコを吸っているとなりやすい?

結論から言うと、「タバコを吸うと勃ちが悪くなる」というのは事実です。

勃起は、性的刺激に伴い、ペニスに大量に血液が流れ込むことで生じる現象です。

タバコを吸うことで血液がドロドロになったり、血管の弾力性が失われてしまいます。

結果、血流は低下し勃起に必要な血液を十分に取り込めないために勃起しにくくなるのは明らかです。

タバコに含まれる有害成分

タバコの煙には200種類以上の有害物質が含まれています。

その中でも特にニコチン、タール、一酸化炭素などの健康への影響を聞いたことがあると思います。

ニコチン

ニコチンは血管を収縮させます。長期間この状態が続くと血管そのものや、周辺の組織の老化が早まります。

一酸化炭素

一酸化炭素は、血液内で酸素を運ぶ役割を果たすヘモグロビンと結びつくと、そのヘモグロビンはしばらくの間酸素を運ぶことがきなくなります。頻繁に喫煙しこの状態が長く続くと、血管が傷みやすく、動脈硬化の原因ともなります。

その他の有害・発がん性物質

  • タール
  • シアン化合物
  • ダイオキシンカドミウム
  • ホルムアルデヒド

これらは血管を傷めたり、血液をドロドロにする原因になります。

タバコ起こす勃起に悪い変化5選

タバコを吸うと、下記のような変化が身体に起こります。

  • 血管内皮障害
  • 動脈硬化
  • 交感神経優位
  • 海綿体組織の変化
  • 男性ホルモンの異常

これらはすべて勃起に悪い影響を与えるものです。

順番に解説していきます。

血管内皮障害

血管内皮機能とは、わかりやすくいうと、血管が広がったり縮まったりといった血管の機能のことです。勃起という生理現象は、この機能で血管を広げて血液をそこに流し込むことで起こります。

タバコに含まれるニコチンにより、血管の弾力性が失われ、血流が悪くなってしまいます。

そのため、仮に性的刺激を受けてもペニスに血液が流れ込みにくくなるため、物理的に勃起しにくくなります。

動脈硬化

動脈硬化は、血液の通り道である血管が狭くなったり、塞がったりしている状態です。

タバコに限らず、さまざまな生活習慣が原因になりますが、ゆっくりと時間をかけて形成されるので、いったん動脈硬化を起こした血管を元に戻すのはとても難しいです。

これまでにタバコを吸っている期間が長いのであれば、妊活のためには禁煙だけでなく、動脈硬化のチェックをするのが良いでしょう。

交感神経刺激

交感神経・副交感神経は「自律神経」と呼ばれており、脳からペニスに勃起の指示を伝えるのも、これらの神経です。

ED診療ガイドラインでもタバコが勃起機能に与える影響が起こる順序として、

  • 血管内皮機能が損なわれる
  • ペニスへの血流が悪くなる
  • 交感神経が優位になる
ED診療ガイドライン「喫煙」(https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/26_ed_v3.pdf

としています。

勃起は副交感神経によって起こるため、交感神経が優位になっている状態は勃起が起きにくい状態だと言えます。

海綿体組織の変化

勃起の過程で重要な役割を果たす部分として「陰茎海綿体」というものがあります。

これは、細い糸のような血管が集まった、左右一対のスポンジのようなもので、性的刺激を受けると大量の血液が流れ込んできます

そして、陰茎海綿体は血管の圧力によって固くなり、これが勃起という状態です。

長期間タバコを吸い続けていると、動脈硬化と同様に海綿体の組織構造を乱してしまいます。

この海綿体組織の変化により、勃起しにくく、また勃起が持続しにくくなります。

男性ホルモンの分泌異常

タバコは男性ホルモンにも悪い影響を与えます。

性的刺激を受けた人間の身体はテストステロンとよばれる男性ホルモンを分泌し、勃起のための準備に入ります。

飲酒や喫煙によってテストステロンが正常に分泌ができないことで、性行為に対する興味や意欲を身体が感じにくくなってしまいます。

加熱式や電子タバコは大丈夫?

加熱式タバコは、タールの含有量は少ないものの、ニコチンは含まれています。

ニコチンは血管を収縮させ、ペニスの血流を悪くする大きな原因になるため、加熱式タバコに変えても劇的な改善は見込めないでしょう。

また、電子タバコにはニコチンは含まれていないものの、プロピレングリコール・グリセロールという成分を含みます。

これらが蒸気になる過程で有害物質に変化する可能性があるとされているため、避ける方が良いでしょう。

タバコの本数を減らしたり、電子タバコに変えることで、ニコチンの摂取量は減少しますが、勃起への影響を考えるなら禁煙する方が望ましいです。

タバコを吸うとEDになりやすい?のまとめ

この記事では「タバコを吸うと勃起しにくくなる理由」について解説しました。

大量の血流がペニスに流れ込むことで勃起が起きるため、その機能を改善するためには血行促進を考えることが一番です。

タバコに含まれるニコチンやタールが血液をドロドロにしてしまうことが理解できれば、喫煙が勃起に悪い影響を与えていることは疑いようがありません。

「最近、勃ちにくいなあ…」という悩みがあるなら、まずは血流改善に取り組んでみましょう。

勃起や射精に悩みがある方は、まず禁煙から始めてみてはいかがでしょうか

ED治療薬以外にも様々な対応が可能です

当院では、ED治療薬の処方も実施しておりますが、今回解説した喫煙習慣や、糖尿病や高血圧症のような生活習慣病などの影響で血管の状態が悪化して、内服薬が効きづらくなってしまった患者様もいらっしゃると思います。

当院では、このような患者様のために、衝撃波で血管の新生を促しEDを根本から改善する方法や、陰茎海綿体自己注射幹細胞培養上清液治療など様々な治療法をご用意しています。

さらに、EDの原因についての検査・治療など総合的な対応を行うことも可能です。

男性ホルモンの一種テストステロンや性機能に関わるホルモンバランスの検査をはじめとして、EDの精神的要因と関わりのある自律神経のバランスを計測する検査を実施したり、睡眠時無呼吸症候群の検査をして必要な場合は保険診療による治療を実施したりできます。検査の結果、より専門的な治療が必要な場合には提携医療機関の紹介も実施しており、様々な対応が可能です。

当院のED診療について