EDの改善を約一ヶ月で。低強度体外衝撃波治療 ED-MAX

衝撃波でEDを根本から改善する

当院には、「ED治療薬が効かない」「根本的に治したい」「痛くない治療がいい」といった声が多く寄せられています。そこで、まずは最近、お問い合わせが殺到している低強度体外衝撃波治療(ED-MAX)についてよくあるご質問をまとめました。

目次 隠す

ED衝撃波治療「ED-MAX」って何? に関するよくある質問

Q1. ED衝撃波治療(ED-MAX)とは、どのような治療ですか?

ED-MAXは、陰茎に低出力の衝撃波を外から照射し、血管の新生を促して根本的に血流を改善する治療法です。薬を使わず、痛みもほとんどなく、約1ヶ月で勃起機能の改善を目指せます。

Q2. どのくらいの効果が期待できますか?

当院のデータでは、PDE5阻害薬(バイアグラ等)が効きにくい患者様でも、6回の治療で76.5%の方に明らかな勃起機能の改善が見られました(IIEFスコア平均+4.7ポイント)。効果には個人差がありますが、良好な結果が出ています。

Q3. どのようなEDに効果がありますか?

糖尿病や高血圧が原因の「血管性ED」に特に有効です。神経因性EDなど、タイプによっては効果が限定的な場合もあります。診察で最適な治療法をご提案します。

Q4. 治療中に痛みはありますか?

ほとんどの方が痛みを感じないと回答されています。尿路結石破砕で使うような強い衝撃波とは異なり、非常に微弱な出力のため麻酔も不要です。一時的な軽度の違和感は数時間〜数日で消失します。

Q5. 治療期間と通院頻度はどれくらいですか?

1回の施術は約20分と短く、週1回の通院を6回(約1ヶ月〜1ヶ月半)が標準です。忙しい方でも継続しやすいスケジュールです。

Q6. どのような人がこの治療を受けられますか?

ED治療薬で効果が不十分な方、持病で薬の服用が難しい方、根本的なED改善を希望される方が主な対象です。まずはお気軽にご相談ください。

Q7. 保険は適用されますか?

ED-MAXは自由診療(保険適用外)となります。初回お試し料金やお得な6回プランをご用意しています。費用についてはお気軽にお問い合わせください。

Q8. 治療効果はどのくらい持続しますか?

個人差はありますが、改善が見られた方では数ヶ月から1年以上持続するケースが多いです。効果維持のために、定期的なメンテナンス治療をご希望される患者様もいらっしゃいます。

Q9. ED治療薬との併用はできますか?

はい、併用は可能です。ED-MAXで陰茎の血流が改善されることで、これまで効果を感じにくかったED治療薬が効きやすくなることも期待できます。

ここからは、低強度体外衝撃波治療ED-MAXについて、詳しく解説をしていきます。

ED治療機器により陰茎に衝撃波を照射

ED-MAXとは、スイスのStorz Medical社製の医療機器「CELLIMPACT®(セルインパクト)」を用いて陰茎の血管に低強度の出力の衝撃波を照射することで、血管新生を促進され血流改善をもたらすことにより、勃起機能を改善させる治療法です。

もともと、低強度衝撃波治療は、循環器科領域における冠動脈疾患の他、創治癒、整形外科領域で臨床応用されていますが、EDに対する治療に関しては、海外のガイドラインにおいて、バイアグラなどの内服薬の効果がない症例に対しては、第一選択の治療とされています。

※治療は保険適用外となります。

EDに関する以下のようなお悩みに

  • ED治療薬で効果を十分感じられない。
  • 持病でED治療薬が飲めない。
  • ED治療薬の副作用が心配。
  • EDを根本から治療したい。
  • 針で刺したりせず、できるだけ痛みが少ない治療を希望している。
  • 短期間で治療したい。

EDの衝撃波治療の特徴

  • 陰茎の外側から尿管結石破砕の10分の1という微弱な衝撃波を毎秒1~8回の速度で十数分間当て続けます。
  • 皮膚を刺したり切ったりする必要がなく、麻酔や剃毛などもせずに済みます。
  • いくつかの研究において、重篤な副作用は、ほとんど報告されていません。
  • まれに治療中の痛みを感じることがありますが、多くは軽微なものです。
  • 1回の治療時間が15~30分で終了します。
  • 通常、週1~2回の治療を計6回行い、1ヶ月少々で治療期間が一段落します。
  • 治療開始1~2回の施術後から変化を感じる方もいます。(個人差があります)
  • 治療が一段落して症状改善した後は、必要に応じて時々施術を受けるだけでメンテナンスができます。

EDの衝撃波治療のメカニズム

EDの病態は、主に加齢・動脈硬化による血管内皮細胞機能障害が背景にあります。この衝撃波治療は、勃起に関わる陰茎の血管に働きかけます。

微弱な衝撃波を陰茎に照射するED治療方法

低出力の衝撃波を照射

尿路結石破砕装置の10分の1程度の出力の微弱な衝撃波で陰茎の血管を刺激します。

血管が振動し、その細胞の内外で反応が起こる

血管内皮細胞から一酸化窒素合成酵素(eNOs)が産出されます。この段階でも血管拡張作用をおこして組織内の血流改善が期待できます。

新しい血管を形成する細胞増殖因子放出

衝撃波による刺激が新しい血管の形成の準備のため必要なVEGF(血管内皮細胞増殖因子)の放出をうながします。

新血管を生成し血管機能を改善

土台となる増殖性細胞核が生成され、新しい血管を形成していきます。血管内皮細胞機能と血流動態が改善されます。

衝撃波治療の対象となる方

以下のような方は、ED衝撃波治療の適応となる可能性があります。

  • PDE5阻害薬(バイアグラ・シアリス等)が効かなくなってきた方
  • 持病(心疾患・糖尿病など)があり、内服治療が難しい方
  • EDを根本から改善したいと考えている方
  • 勃起機能はあるが、硬さや持続力に不安がある方

ただし、陰茎の血流に明らかな異常が認められない場合や、神経因性EDが強く疑われる方には十分な効果が得られない可能性もあります。医師の診察により適応を判断いたします。

治療効果と当院での症例データ

当院では、2022年にEDを主訴として衝撃波治療を受けた25名の患者さんのうち、17名が6回の標準プロトコルを完遂しました。治療前後のIIEFスコア(国際勃起機能スコア)を比較したところ、平均で4.7ポイントの改善がみられ、有意な改善を示しました(p<0.001)。

さらに、76.5%(17名中13名)の患者さんで明らかな勃起機能の向上が報告されており、国内外の報告と同等の良好な成績を収めています。

また、抗凝固薬服用者や透析中の患者を含めて、副作用や有害事象は確認されておらず、安全性にも優れた治療法といえます。

治療の副作用

重篤な副作用の報告はありませんが、以下のような軽度の副作用があります。

  • 抗凝固剤を服用されているなど出血傾向がある場合、まれに皮下出血などが起こる場合があります。
  • 衝撃波が骨に当たると、痛みを感じることがあります。
  • また、施術中・施術後、照射部に一時的な軽微な痛みを感じる場合もあります。
  • いずれも数時間~数日で軽快するものがほとんどです。

禁忌

以下のような場合は施術を受けることができません。

  • 重篤な血液疾患を有する患者
  • 治療前6ヶ月以内に、心筋梗塞・不整脈を発症している患者
  • 悪性腫瘍を有する患者
  • 成長期の子ども
  • 照射部位に化膿性疾患を有する患者

料金(税込)

EDに対する衝撃波治療は保険適用外となります。

お試し施術1回(初回のみ)27,500
施術1回(通常価格)65,000
6回プラン300,000円(50,000円/回)
施術1回・7回目以降(※)45,000
追加6回プラン(※)198,000円(33,000円/回)
診察料(施術ありの場合は無料)3,000円(院長診察は5,000円)

※合計6回以上施術を受けた方のみお選びいただけます。

ED-MAX。衝撃波治療の受診方法

本治療を希望される方は、前日までにお電話いただくか、後述する予約専用ページからご予約ください。

電話: 06-6373-0404

下記の予約専用ページからのご予約であれば、お電話の必要がなく診療時間外でも予約手続きが可能です。ページ冒頭のメニュー一覧から「ED-MAX(衝撃波によるED治療)」を選択後、注意書き下部のカレンダーから日時をお選びください。

予約ページへ

抗血栓薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)を服用されている方は、事前にお伝えください。これらのお薬を服用している方が衝撃波治療を受ける場合、施術の数日前から一時的に休薬が必要となる場合があります。当院が紹介状を発行し、休薬が可能か主治医とご相談いただくこともございます。

法定記載事項

国内承認の有無などの明示

この施術に使用される機器CELLIMPACTと同一の医療機器が、足底腱膜炎などの整形外科領域の疾患の治療においては厚生労働省の医療機器総合機構(PMDA)承認済みで、保険適用での使用がされています。勃起不全に対しては上記とは目的が異なるため2022年1月現在国内では未承認です。健康保険適用ではないため自費診療となります。

入手経路等の明示

スイスのStorz Medical社が開発・製造し、日本国内のMedical Logic(メディカルロジック)株式会社が輸入した製品を購入しました。

国内の承認医薬品等の有無

2022年1月現在、勃起不全の治療を目的とした同等の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。

諸外国における安全性等に係る情報の開示

国内外において、2022年1月現在勃起不全への使用に関して重大なリスク・副作用は報告されておりません。名称の異なる同一の機器が日本国内においても整形外科領域の保険適用の治療として医薬品医療機器等法上の承認を得ている実績がありますが、勃起不全とは使用法が異なります。

本邦のED診療ガイドライン[第3版]における低強度体外衝撃波療法の記載について

低強度体外衝撃波療法(low-intensity extracorporeal shock wave therapy: LI-ESWT)はEAUガイドラインにおいて、VEDと並んでPDE5阻害薬無効や効果低下例の第一選択治療に採用されています。

尿路結石に使用する衝撃波より低強度の体外衝撃波は、既に虚血性心疾患,創治癒形成治療整形外科治療などに対して臨床応用されています。その治療メカニズムは低強度体外衝撃波により血管新生が促進され,その結果,血管内皮機能および血流動態改善が期待される点にあります。

この観点からLI-ESWTの適応は、血管性EDです。最近報告されたLI-ESWT施行7つのRCTや前向き症例対照研究では(※1-7),うち6つ(※2-7)が、糖尿病,高血圧,脂質異常症,虚血性心疾患などの生活習慣病を基礎疾患に有する血管性EDを対象に施行されています。(6研究とも神経性EDは対象から除外されています)。

さらに,3研究(※1,3,5)はPDE5阻害薬無効例を対象にしており,2研究ではPDE5阻害薬併用で施行されています。RCT3研究(※1,4,6)のうち,2研究でLI-ESWT群がプラセボ群より有意に勃起機能が改善したという結果でした。(有効率60-90%と幅があります)

 また,サブ解析で65歳未満の若い層が高齢者より有効でした(※2)。また,軽~中等度のEDのほうが重度のEDより有効であったことが示されています(※7)。なお、副作用はいずれの研究でも皆無であり安全性が極めて高いとされています。以上の文献結果からは,LI-ESWTはPDE5阻害薬無効の重症度が中等度までの血管性EDで65歳未満の若い層に有効性が期待されます。

さらに,PDE5阻害薬無効症例に対しても血流動態改善が得られればPDE5阻害薬に対する反応が改善することが期待される可能性があり,PDE5阻害薬併用のほうが、より効果が期待できます。現在、日本国内では医療機器として承認されたLI-ESWT機器がないため、海外の医療機器メーカーから直接取り寄せる形となっています。

(1) Kitrey ND, Gruenwald I, Appel B, Shechter A, Massarwa 0, Vardi Y. Penile low intensity shock wave treatment is able to shift PDE5i nonresponders to responders: a double-blind, sham controlled study. J Urol 2016; 195: 1550-1555

(2) Hisasue S, China T, Horiuchi A, Kimura M, SaitG K, Is0tani S, Ide H, Muto S, Yamaguchi R, Horie S. Impact of aging and comorbidity on the efficyc-f'low-intensity shock wave therapy for erectile dysfunction. Int J Urol 2016; 23: 80-84

(3) Bechara A, Casabe A, De Bonis W, Nazar J. Effectiveness of low-intensity extracorporeal shock wave therapy on patients with erectile dysfunction (ED) who have failed to respond to PDE5i therapy. A pilot study. Arch Esp Urol 2015; 68: 152-160

(4) y ee CH, Chan ES, Hou SS, Ng CF. Extracorporeal shockwave therapy in the treatment of erectile dysfunction: a prospective, randomized, double-blinded, placebo controlled study. Int J Urol 2014; 21: 1041-1045

(5) Chung E, Cartmill R. Evaluation of clinical efficacy, safety and patient satisfaction rate after lowintensity extracorporeal shockwave therapy for the treatment of male erectile dysfunction: an Australian stopen-label single-arm prospective clinical trial. BJU Int 2015; 115 (Suppl 5): 46-49

(6) Srini VS, Reddy RK, Shultz T, Denes B. Low intensity extracorporeal shockwave therapy for erectile dysfunction: a study in an Indian population. Can J Urol 2015; 22: 7614-7622

(7) Reisman Y, Hind A, Varaneckas A, Motil I. Initial experience with linear focused shockwave treatment for erectile dysfunction: a 6-month follow-up pilot study. Int J Impot Res 2015; 27: 108-112