【40代で勃起しない人必見】中高年のEDはこれに注意!原因と対策

中高年のEDはこれに注意!

40代男性の3人に1人はなんらかの勃起に関する悩みを抱えていると言われています。

その中でも
「勃起しても十分に硬くならない」
「以前と比べると持続する時間が短くなった」

といった「中折れ」の症状を訴える割合が増えてきます。

この記事では40代以上の男性のEDに多く見られる原因とその対処法について解説します。

40代のED有病率は?

基本的に、EDの有病率は加齢に伴い上昇していきます。

2022年8月に日本人男性6,000人を対象にして行われた調査では、ED有病率(中等度または重度のEDである人の割合)は20代がおよそ7%であるのに対し、40代は12パーセント、50代では30%弱となっています。(※)

※参考:日本のED(勃起不全)有病者数調査2022

このリサーチでもわかるように、30代から40代にかけての時期はED症状に悩む人が増えるタイミングです。

たとえ今は勃起機能に問題がない人でも、50代に近づくにつれてだんだんと勃起力が低下していく傾向があります。

40代のEDになる主な原因は?

勃起のメカニズム

正常に勃起が起こるためには

  • 性的刺激
  • ペニスへ神経を伝達
  • 海綿体へ血液が流入

という3つの段階が問題なく行われる必要があります。

勃起に関するなんらかの悩みがある場合は、これらのいずれかに問題がある可能性が高いでしょう。

EDの3つの原因

さらに、どこに問題があるかによってEDの原因は以下の3つに分類されます。

  • 心因性ED:仕事や家庭のストレス、過去の性行為の失敗など心理的な要因
  • 器質性ED:生活習慣病やホルモンの異常、事故など身体的な要因
  • 薬剤性ED:特定の薬剤の副作用が要因

20~30代のED患者では、血管や神経などにあまり問題のない「心因性ED」と診断される割合が高くなっています。
一方、40~50代の中高年のED患者では「器質性ED」または心因性と器質性の要因をあわせ持つ「混合型ED」が増えてきます。

40代に多いEDの原因となる特徴3選

40代以降のEDの原因として特徴的なのは「加齢生活習慣病ストレス」です。

一つずつ解説していきます。

加齢による男性機能の低下

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、性欲亢進や生殖器の発育に影響を与えるホルモンで、20代をピークに徐々に減少し、30代を過ぎるとその減少スピードが加速します。

テストステロンのレベルが低下すると、関節痛、倦怠感、メタボ、イライラ、集中力の低下、性欲低下などの症状がおきます。

これらの症状は男性更年期障害と呼ばれ、「勃起不全」もその中の一つです。

生活習慣病による動脈硬化

動脈硬化によってペニスの血管に血液が十分に流れ込まないときにEDが起きます。

40代になると、健康診断などで「メタボリックシンドローム肥満症)」や糖尿病高血圧症など、様々な生活習慣病とその予備軍を指摘される方が増えてきます。

動脈硬化や神経障害の原因になるため、EDの大きなリスクになります。

ペニスの血管はとても細いため、動脈硬化の影響を受けやすく、動脈硬化が進行するにつれてEDの症状も重くなります。

精神的ストレスによるプレッシャー

40代の心因性EDは若い世代のそれとは少し違う特徴があります。

20代のEDでは、性行為での失敗体験や妊活のプレッシャーなどが原因になることが多いようです。

一方、40代ではこうした理由よりも、仕事のストレスや不安が原因となってEDの症状を起こすケースが増えます。

40代は仕事の責任が重くなり、ストレスを感じる男性が増えてくる年代と言えます。精神的な不安定さからセックスに集中できず、心因性や混在性のEDを発症するおそれがあります。

40代のEDへの対処法

40代のEDへの対策は、器質的要因の改善と薬物治療が基本となります。

  • ホルモン補充療法
  • 心臓や血管系の疾患
  • 食生活の改善
  • ED治療薬

ホルモン補充療法

男性ホルモンの一種であるテストステロンの減少は、血液検査でチェックできます

EDの症状だけでなく、多汗、倦怠感、筋肉の痛み、イライラ、不眠、性欲減退などの男性更年期障害の症状がある場合はテストステロンの量を調べてみてはいかがでしょうか。

テストステロンが不足している場合、テストステロンを投与するホルモン治療を行うことがあります。

投与する薬剤には、貼り薬や塗り薬、経口内服薬、注射薬などさまざまな種類があり、症状の度合いによってどの方法を選択するかが変わります。

当院でも男性更年期障害の検査および治療を行っております。気になる方は一度検査を受けてみていかがでしょうか。

内科疾患の改善

40代以降のEDは、生活習慣病などさまざまな疾患に伴う血管障害が原因となっていることが多いです。

血流を悪くする原因となっている心臓病や高血圧症、糖尿病などを解決できれば、EDの症状も改善される可能性があります。

また、生活習慣が動脈硬化の原因となっている場合は、食生活を見直すことも一つの方法です。

食生活で気をつけたいポイントは、以下の通りです。

食生活で気を付けるべきこと

  • 塩分を控える
  • 高脂質な食事を控える
  • 高カロリーな食事を控える
  • 飲酒(アルコール)を控える
  • 野菜を多く摂取する

日常の食生活から、血管の拡張性や柔軟性を高め、スムーズな血流を促しましょう。

ED治療薬

勃起不全は「何らかの理由で勃起のメカニズムが上手くいっていない状態」です。

ED治療薬は、血管を広げる作用により陰茎の血流を増やして、勃起を促進します。

バイアグラやレビトラ、シアリスといったED治療薬が症状を改善するきっかけになる場合もあります。

まとめ

40代になると、加齢や生活習慣病などがきっかけとなり、血管や神経の働きを妨げてEDになる男性が徐々に増えてきます。

また、仕事上のストレスが増えやすい年代でもあり、結果として勃起に関する悩みを持っている方も多いです。

一度、EDの症状を経験すると、「上手く勃たなかったこと」がプレッシャーとなって悪循環となります。

症状によっては、ED治療薬などを使ってできるだけ早く改善することが大切です。

今回の記事で紹介した「EDの対処法」は簡単な一例に過ぎません。ご自身に合った対策を見つけるためにも、一度、医師に相談してみてはいかがでしょうか。

ED治療薬以外にも、様々な対応が可能です。

当院では、ED治療薬の処方も実施しておりますが、今回解説した喫煙習慣や、糖尿病・高血圧症のような生活習慣病、加齢などの影響により、EDの症状が進行し、内服薬が効きづらくなってしまった患者様もいらっしゃると思います。

当院では、このような患者様のために、衝撃波で血管の新生を促しEDを根本から改善する方法や、陰茎海綿体自己注射幹細胞培養上清液治療など様々な治療法をご用意しています。

さらに、EDの原因についての検査・治療など総合的な対応を行うことも可能です。

男性ホルモンの一種テストステロンや性機能に関わるホルモンバランスの検査をはじめとして、EDの精神的要因と関わりのある自律神経のバランスを計測する検査を実施したり、睡眠時無呼吸症候群の検査をして必要な場合は保険診療による治療を実施したりできます。検査の結果、より専門的な治療が必要な場合には提携医療機関の紹介も実施しており、様々な対応が可能です。

当院のED診療について