梅毒の基礎知識と最新情報2024

1. 梅毒とは

概要と歴史

梅毒は「トレポネーマ・パリダム」という細菌によって引き起こされる性感染症です。この細菌は細長い螺旋形をしており、主に性的接触を通じて感染します。血液や母子感染によって広がることもあり、適切な治療が行われないと、全身に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

歴史的に見ると、梅毒は15世紀末のヨーロッパで初めて大規模な流行が確認されました。当時、この病気は「フランス病」や「ナポリ病」といった名前で呼ばれ、恐れられていました。梅毒はその後、世界中に広がり、特に性行動が活発な地域で深刻な健康問題となりました。

一時は抗生物質の普及で感染者数が大幅に減少しましたが、21世紀に入り再び感染者が増えています。この背景には、国際的な人の移動が増えたこと、性的行動の変化、HIV治療薬の普及に伴う感染リスクの過小評価など、複数の要因が絡んでいます。

梅毒の厄介な点は、初期症状が軽く、自覚しにくいことです。そのため、感染に気づかないまま病気が進行してしまうことがあります。症状がないからといって安心せず、定期的な検査を受けることが、感染拡大の予防と健康維持のために重要です。

流行の現状

ここ数年、日本では梅毒の感染者が急増しています。2021年から2022年にかけて報告された症例数は10,141件に達し、これは過去50年間で最も多い記録となりました。この増加は、特に異性愛者の男性と若い女性に多く見られます(文献1)。

地域別では、都市部での感染リスクが特に高く、東京では2010年以降症例数が急増しました。2014年以降はさらに増加が加速し、梅毒の流行が広がっています(文献2)。また、中高年層でも2009年から2019年にかけて感染率が上昇しており、全年齢層で注意が必要な状況です(文献3)。

感染者の増加にはいくつかの要因が挙げられます。例えば、出会い系アプリの普及による性行動の変化が、感染率の上昇に影響しているとの指摘があります(文献4)。さらに、COVID-19パンデミック後の社会的な行動制限が緩和されたことで、性的接触の機会が増えたことも一因とされています。実際、COVID-19後の日本では梅毒陽性例が36.0%増加し、他国と比べても高い増加率を記録しています(文献5)。

また、HIV感染者の中で梅毒の発症率が高いことも、感染拡大の一因とされています。東京都で行われた調査では、梅毒の症例の約10%がHIV感染者であることが分かっています(文献6)。これにより、性感染症全体の診断や治療が遅れることで、梅毒のさらなる拡大が懸念されています。

特に若い女性における感染率の増加は見逃せません。2012年から2016年の間に、日本の異性間での梅毒感染率は10万人あたり0.7人から3.6人に急増しました(文献7)。この傾向は、妊娠中の女性が感染することで胎児への影響が懸念されるなど、重大な公衆衛生上の問題となっています。

以上を踏まえると、梅毒の予防と早期診断の取り組みが今後さらに重要になります。次のセクションでは、感染経路と症状について詳しく解説します。

2. 感染経路と症状の進行

感染経路

梅毒は主に性的接触を介して感染する性感染症であり、性行為(キス、口腔性交、性器性交、肛門性交)が主要な感染経路です(文献8, 9)。感染の原因となるのは、梅毒に感染した人の皮膚や粘膜にできる傷やしこり、赤い発疹などの症状です。これらに直接触れることで、細菌が皮膚や粘膜を通じて体内に侵入します。

性的接触の詳細

  1. キス
    梅毒の感染経路として、キスが含まれる場合があります。特に唇や口の中に梅毒による傷やしこりがある場合、濃厚なキスを通じて感染する可能性があります。この経路は性的接触全体の中では稀ですが、感染のリスクを完全に排除することはできません(文献8)。
  2. 口腔性交
    性行為を口腔を介して行う場合、感染リスクが高まります。例えば、口の中に小さな傷があると、性器や肛門にできた梅毒のしこりや発疹との接触によって感染が成立する可能性があります(文献9)。
  3. 性器性交
    性器同士の接触は、梅毒の最も一般的な感染経路です。しこりや発疹が外見的に確認できなくても、感染を引き起こす細菌が存在する場合があるため、注意が必要です(文献10)。
  4. 肛門性交
    肛門性交は感染リスクが最も高い性行為の一つです。特にコンドームを使用しない場合、肛門の粘膜に小さな傷ができやすく、性器や肛門にあるしこりや発疹との接触で感染が広がる可能性が高くなります(文献10)。

性的接触以外の感染経路

  1. 母子感染(先天梅毒)
    妊婦が感染している場合、胎盤を通じて胎児に細菌が伝播します。この経路では、胎児が生まれる前から感染している場合があり、新生児の健康に重大な影響を及ぼす可能性があります(文献11)。
  2. 血液感染
    輸血や臓器移植による感染が稀に報告されていますが、現代の医療体制下ではほとんど発生しません(文献12)。

リスクを高める要因

  1. 複数の性パートナー
    性交渉の相手が多ければ多いほど、梅毒に感染するリスクが高まります。特に、不特定多数の相手との関係や、性行為の前にお互いの感染状況を確認しない場合、感染のリスクが増大します(文献9)。また、出会い系アプリやSNSを通じた性的接触が増えることで、このリスクがさらに高まると考えられます。
  2. コンドームを使用しない性交
    コンドームは、梅毒を含む多くの性感染症を予防する効果があります。しかし、コンドームを使用しない性交では、梅毒の病変(傷や発疹)に直接触れるリスクが高まり、感染の可能性が飛躍的に増加します(文献10)。一部の性行為(例えば、口腔性交)ではコンドームが使用されないことが多く、これも感染リスクを高める要因となります。
  3. 薬物使用を伴う性行動
    パーティードラッグやその他の薬物を使用することで、性行為中の判断力が低下し、安全対策が怠られることがあります。薬物使用に関連する性的接触は、複数の相手やコンドームの未使用といったリスクが重なることが多く、感染の可能性をさらに高めます(文献10)。
  4. 性感染症への意識不足
    性感染症に関する知識不足や検査の未実施もリスク要因の一つです。初期段階の梅毒は自覚症状が少なく、感染していることに気づかないケースが多いです。このため、自分も相手も感染の可能性を過小評価し、結果として感染拡大につながる場合があります。

梅毒の症状

梅毒は、感染後に4つの異なる段階(第一期、第二期、潜伏期、第三期)を経て進行します。それぞれの段階で症状や感染リスクが異なり、早期発見と治療が非常に重要です(文献13, 14)。

第一期(硬性下疳)

  • 症状の特徴
    梅毒感染後2~3週間ほどで、感染部位に痛みのない小さなしこりや潰瘍(硬性下疳)が現れます。この症状は主に性器に現れることが多いですが、口腔や肛門など感染が起きた部位にも発生することがあります(文献16, 20)。潰瘍は表面が硬く、周囲がやや隆起しているのが特徴です。
    これらの症状は治療しなくても2~4週間で自然に消失しますが、感染が体内に残るため、病気は次の段階に進行します。
  • 感染リスク
    硬性下疳は大量の梅毒トレポネーマが存在しています。そのため、この部位への接触は、感染リスクが非常に高い状態と考えられています(文献17)。

第二期(全身の発疹、リンパ節腫脹)

  • 症状の特徴
    一次梅毒の症状が消えてから数週間から数カ月後に発症します。特に特徴的なのが「バラ疹」と呼ばれる全身に広がる赤い発疹です。この発疹は主に手のひらや足の裏に現れますが、体幹部や四肢、さらには口腔粘膜にも現れることがあります(文献13, 15, 19)。発疹は痛みや痒みを伴わないことが多いですが、見た目で気づくことが多い症状です。
    他にも、リンパ節の腫れ、発熱、喉の痛み、倦怠感、筋肉痛などの全身症状が見られることがあります。
  • 自然消失
    これらの症状も数週間から数カ月で自然に消える場合がありますが、病原菌は体内に残り、病気は潜伏期に進行します。第二期梅毒の期間も、他人への感染力が高い段階です(文献14, 18)。

潜伏期

  • 特徴
    第二期梅毒の症状が消失した後、症状が完全に見られなくなる期間が始まります。この期間を「潜伏期」と呼び、「早期潜伏期」と「後期潜伏期」に分けられます(文献16, 19)。早期潜伏期では感染力がありますが、後期潜伏期になると感染力はほぼなくなります。
  • 診断の難しさ
    潜伏期では症状が全くないため、感染者自身が病気に気づかず、治療を受けないまま放置されることが少なくありません。

第二期(全身の発疹、リンパ節腫脹)

  • 症状の特徴
    感染から数年から数十年後に発症する場合があり、この段階では体への深刻な障害を伴うことがあります(文献13, 15, 17)。特徴的な症状には以下のものがあります:
    • ゴム腫:皮膚や内臓に現れる柔らかい腫瘤。破壊的な炎症を引き起こすことがあります。
    • 心血管梅毒:大動脈瘤や大動脈炎など、血管系への深刻な影響。
    • 神経梅毒:脳や脊髄に影響し、認知機能低下、麻痺、失明、重度の精神症状を引き起こすことがあります。
  • リスク
    治療しない場合、この段階では生命を脅かす合併症が発生する可能性があります。

無症状期のリスク

感染拡大
特に早期潜伏期では他人への感染力が残っているため、知らず知らずのうちに感染を広げる原因となる場合があります。

進行する危険性
潜伏期に入ると症状が完全に消えるため、感染者は自覚のないまま放置することが多いです。しかし、この間にも病気は進行しており、最終的には第三期梅毒に至るリスクがあります(文献19)。

3. 検査方法と診断

梅毒は、感染が進行するにつれて症状が変化するため、正確に診断するためには適切な検査が重要です。以下に、主な検査方法と早期発見の重要性について説明します。

検査の種類

  1. 血液検査
    梅毒の診断には血液検査が最も一般的に使われます。以下の2つの検査が組み合わせて実施されることが多いです:
    • RPR法(Rapid Plasma Reagin)
      RPR法は、梅毒感染時に体内で作られる抗体を検出する方法です。この検査は感染の有無や治療の効果を確認するために用いられますが、特異性が低いため、別の要因で陽性になることもあります。
    • TPHA法(Treponema Pallidum Hemagglutination Assay)
      TPHA法は、梅毒特有の抗体を検出する検査です。これにより、現在の感染や過去の感染歴を確認できます。通常、RPR法と併用して診断の精度を高めます。
  2. 追加検査(症状がある場合)
    一般的には血液検査で診断が行われますが、症状が現れている場合や特別なケースでは、以下の追加検査が行われることもあります:
    • 生検
      感染部位(性器、口腔、肛門など)のしこりや潰瘍から組織を採取し、顕微鏡で確認します。特に硬性下疳や口腔内病変が見られる場合に行われます。頻繁に行われる検査ではなく、必要な場合に限られます。
    • 暗視野顕微鏡検査
      病変部からの分泌液を採取し、梅毒トレポネーマを直接確認する方法です。初期段階での診断に有効なことがありますが、設備や専門知識が必要で、通常の診療ではあまり行われません。

早期発見の重要性

早期発見のメリット
梅毒は初期の段階で治療すれば完全に治癒可能な病気です。しかし、診断が遅れると進行し、第三期梅毒となった場合には深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。早期に診断し治療することで、重症化や他者への感染を防ぐことができます。

検査のタイミング
梅毒は感染後すぐには抗体が検出されない場合があるため、リスクのある行動が最後にあった日から3~4週間後に検査を受けることが推奨されます。また、症状が出た場合は早めに医療機関を受診することが大切です。

検査の頻度
梅毒感染のリスクが高い人(性風俗業に従事している人、複数の性パートナーを持つ人、HIV感染者など)は、3~6カ月ごとの定期的な検査が推奨されます。また、妊婦は妊娠初期と妊娠後期に少なくとも2回の検査を受けることが望ましいとされています。

4. 治療と予防

治療方法

  1. ペニシリンによる治療
    ペニシリン系抗菌薬は、梅毒治療の第一選択薬です。2021年に日本で筋注用のベンジルペニシリンベンザチン製剤「ステルイズ®」が導入され、治療の選択肢が広がりました(文献18, 19)。
    • ステルイズ®の特徴と治療法
      ステルイズ®は、体内で長期間有効濃度を維持することができ、特に以下のような治療に有効です:
      • 早期梅毒(第1期、第2期):筋肉注射を1回行うだけで治療が完了する場合がほとんどです。
      • 後期梅毒(進行した段階):週1回、計3回の筋注を行います。
      • 小児や妊婦の治療:年齢や体重に応じて用量調整が可能で、妊娠中の女性や小児にも安全に使用できます。
    • 作用機序
      ステルイズ®に含まれるベンジルペニシリンベンザチンは、筋注後に体内でゆっくりと分解され、病原菌である梅毒トレポネーマの増殖を抑えます。この特性により、治療の持続性が高く、患者の負担を軽減します(文献20, 21)。
    • 日本での背景
      日本では1980年代に筋注用ペニシリン製剤が一度販売中止となり、その後は経口薬が主流でした。しかし、経口薬では1日数回の服用が必要で治療の継続が難しい問題がありました。ステルイズ®の登場により、海外ガイドラインと同水準の治療が可能となり、医療現場のニーズを大きく満たすことができるようになりました(文献19, 20)。
  2. ペニシリンが使えない場合
    ペニシリンアレルギーがある場合には、以下の治療法が選択されます:
    • 代替薬:ドキシサイクリン(飲み薬)やセフトリアキソン(注射)が使用されます(文献18)。
    • 脱感作療法:重症例では、アレルギーを克服するための「脱感作療法」を実施し、ペニシリンを使用する場合があります(文献21)。
  3. 治療後の経過観察
    治療後は血液検査を定期的に行い、抗体価の変化を確認します。これは、治療が適切に効果を発揮しているかを確認し、再感染を早期に発見するためにも重要です。

予防策

性感染症予防の基本

  • コンドームの使用
    コンドームは梅毒を含む性感染症の予防に有効ですが、病変がコンドームで覆えない部位にある場合には完全な予防は難しいことがあります。
  • パートナーとのコミュニケーション
    性行為を持つ前にお互いの健康状態を確認することが大切です。感染が判明した場合には、過去のパートナーにも連絡し、検査を受けてもらうことが推奨されます。
  • 感染拡大防止の意識
    梅毒は治療を受ければ治る病気ですが、放置すると他の人に感染を広げるリスクがあります。治療を受けた後は、パートナーも検査と治療を受けることが重要です。

定期的な検査

  • リスクが高い人:性風俗業に従事している人や複数のパートナーがいる人は、3~6カ月ごとに検査を受けることが推奨されます(文献18, 20)。
  • 妊婦検診:妊娠中の女性は、妊娠初期と後期の少なくとも2回検査を受けることで、胎児への影響を防ぐことができます(文献21)。

5. 梅毒に関するよくある質問

Q1. 梅毒は昔の病気ではないのですか?

A: 梅毒は「過去の病気」というイメージを持たれがちですが、現代においても注意が必要な性感染症です。近年、日本では特に若い世代や女性を中心に患者数が増加しており、2021年には過去50年で最多の症例数が記録されました。正しい知識を持ち、適切な予防や検査を行うことが重要です。

Q2. 初期症状が治ったら安心してもいいですか?

A: 初期症状である硬性下疳(しこりや潰瘍)は、治療をしなくても自然に消えることがあります。しかし、それは治癒したわけではなく、体内に病原菌が残ったまま病気が進行する可能性があります。第二期や第三期梅毒になると、全身の健康に深刻な影響を及ぼすことがありますので、症状がなくても早めに医療機関を受診してください。

Q3. 梅毒に一度感染したら免疫がつき、二度と感染しませんか?

A: 梅毒に感染して治療を受けても、再感染の可能性があります。梅毒には「終生免疫(生涯有効な免疫)」がつかないため、再び感染しないためには予防策を徹底し、定期的な検査を受けることが大切です。

Q4. 潜伏期間中に検査を受けても感染がわからない場合がありますか?

A: はい、感染直後では検査で梅毒の抗体が検出されないことがあります。梅毒の潜伏期間は通常3~6週間程度で、この間に症状が現れないことも多いです。そのため、リスク行動があった場合には、最後の接触から少なくとも3~4週間後に検査を受けることが推奨されます。一度の検査の結果で陰性であったとしても、翌月に血液検査を行うと陽性反応が出ることもしばしばあります。疑わしい場合は、複数回に分けて、検査してみることをお勧めします。

Q5. 梅毒の検査にはどのような方法がありますか?

A: 梅毒の検査は主に血液検査で行われます。RPR法(治療効果や感染状況の確認)とTPHA法(感染歴の確認)が一般的ですが、必要に応じて症状がある部位の検体を用いたPCR検査や暗視野顕微鏡検査が行われることもあります。なお当院では、PCR検査や暗視野顕微鏡検査は実施しておらず、血液検査を中心に行い、血液検査を複数回実施するなどして、見逃しのない診断を目指しています。

Q6. 梅毒の検査や治療にはどれくらいの費用がかかりますか?

A: 梅毒の検査費用は、症状がある場合や医師が必要と判断した場合には保険適用となり、数千円程度で受けられます。ただし、無症状の場合は通常、保険適用外となり、全額自己負担になる可能性があります。保険適用かどうかについては、最終的に医師の診察で判断されます。治療費についても、保険適用の場合には患者様の負担が軽減されます。

Q7. 梅毒はどのように感染しますか?

A: 梅毒は主に性行為(性器、肛門、口腔を含む)を通じて感染しますが、口腔性交でも感染する可能性があります。また、母子感染(垂直感染)や血液を介した感染が稀に報告されています。感染を予防するためには、コンドームの使用や定期的な検査が有効です。

Q8. 梅毒に感染しているとHIVに感染しやすくなりますか?

A: はい、梅毒に感染していると、HIVに感染するリスクが高まります。梅毒による潰瘍や炎症が粘膜や皮膚の防御機能を低下させるためです。性感染症全般の予防や早期治療を行うことで、HIV感染リスクも低減することができます。

Q9. 梅毒を放置するとどうなりますか?

A: 梅毒を放置すると、第二期、潜伏期、そして第三期へと進行し、心血管や神経系に深刻な影響を与える可能性があります。治療が遅れるほど症状が悪化し、治療に時間がかかることがあります。感染が疑われたら早めに医療機関で相談してください。

Q10. 当院でどのような治療が受けられますか?

A: 当院では、筋肉注射製剤「ステルイズ®」を使用した治療を行っています。早期梅毒では1回の筋肉注射で治療が完了する場合が多く、患者様の負担を軽減することができます。感染の疑いがある場合は、検査と合わせて適切な治療を提供いたします。

まとめ

梅毒は、正しい知識と適切な対応で治療可能な病気です。一度治療を受けた場合でも、再感染のリスクは残ります。感染が疑われる場合や予防について知りたい場合は、早めの検査と診察をお勧めします。大阪梅田紳士クリニックでは、性感染症学会認定医が在籍しておりますので、不安や疑問があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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