このような悩みを解決する記事を用意しました。
結論からすると、妊活がプレッシャーとなり、男性にED症状が現れることがあります。
この記事では
- タイミング法について
- 男性が妊活から感じるプレッシャー
- 妊活EDへの対処法
といった内容について解説します。
この記事を読むと、妊活がプレッシャーとなってEDを引き起こす背景を理解できるようになり、適切に対処することができます。
すでに妊活によるED症状を自覚しており、すぐに対処法を読みたい場合はこちらからどうぞ!
妊活が原因でEDになるってホント?【タイミング法によるEDとは】
タイミング法とは
女性の月経周期から「排卵日」を利用して性交渉を行い、妊娠を目指す不妊治療のことを『タイミング法』と言います。
基礎体温や排卵検査薬、子宮内粘液の変化などから排卵日を予測し、その日を中心に性交渉を行なうことで、妊娠の確立を高めることができます。
安価で手軽に始められる不妊治療法
専門医の診察が必要なく、自宅で夫婦のみで始められるのが「タイミング法の最大のメリット」です。
排卵誘発剤や人工授精の必要がなく、ほとんどコストのかからない不妊治療として知られています。
男性の義務感やプレッシャーになる可能性も
タイミング法は、基礎体温などから排卵日を予測し、妊娠しやすいタイミングを狙って性交渉を行う「子作りのための手段」です。
そのせいで、セックスに性的な興奮を感じにくくなったり、プレッシャーを感じることが多くなってしまいます。
実際、アメリカで行われた調査の中で、タイミング法を行っている男性の3分の1が「プレッシャーを感じる」と回答しており、『心因性ED』の原因になっている可能性があります。
妊活により男性が感じるプレッシャー3選【妊活EDの原因】
妊活において、男性が感じるプレッシャーには以下のようなものがあります。
- セックスを義務的に感じる
- 妊活中の失敗がトラウマになる
- 排卵日以外は拒否される
それぞれ、わかりやすく解説します。
セックスを義務的に感じる
妊活中は「セックス=妊娠のための手段」として、義務的に感じやすくなります。
例えば、タイミング法では、正確なタイミングでセックスをすることが求められます。
結果、セックスを「子作りのプロセス」としか見られなくなり、本来の楽しみや興奮を感じにくくなります。
排卵日を予測し、妊娠の成功確率を高めるための「管理」が性的興奮を萎えさせてしまうのです。
妊活中の失敗がトラウマになる
妊活中は「妊娠が成立しない=失敗」と感じてしまいがちなことも、プレッシャーの原因になっています。
前提として、排卵日ぴったりに性行為を行い、射精まで至ったとしても、妊娠が成立する確率は20~30%と言われています。
それでも妊活中は「あの日に上手くできていたら…」などと、失敗をくよくよ考えてしまい、それ以降のセックスでも引きずってしまうのです。
最悪の場合、お互いにセックスを避けるようになり、セックスレスやED症状の悪化を招いてしまいます。
排卵日以外は拒否される
妊活中は、すべての生活リズムが「排卵日優先」になり、女性の体調や生理周期に合わせてセックスをすることが求められます。
排卵日に全力を注ぐため、他の日にはセックスをしなくなるカップルも少なくありません。
また、女性が排卵日以外は男性を拒否してしまうケースもあり、男性は「拒否された」と感じやすくなります。
妊活よって性生活が制限されると、次第にセックスに対する興味が失われてしまい、性的な興奮を感じにくくなってしまうでしょう。
上記の問題を踏まえて、妊活EDを解消するためのポイントは「妊娠のためのセックスではなく、お互いの関係を深めるセックス」を心がけることです。
妊活EDへの対策2選【気づいたらできるだけ早く行動】
妊活中のED症状を感じている場合の対処法は以下の2つです。
- 排卵日以外にもセックスする
- ED治療薬を使ってみる
それぞれわかりやすく解説します。
対策①:排卵日にこだわらずにセックスを楽しむこと
妊活のためには、排卵日を予測し、スケジュールを合わせてセックスをすることは大切です。
とはいえ、排卵日にこだわらず、それ以外の日は純粋にセックスを楽しめるのが理想的です。
日本生殖医学会が行った研究で、
『タイミング法を始める前までは月に4回セックスしていた夫婦が、タイミング法を行うと月2回に減少してしまう』
といった内容を報告しました。
タイミング法を始めたカップルでは、セックスの回数が減ることは少なくありません。
ただし、セックスを排卵日に限定してしまうと、妊活のための「義務的なもの」に思えて、性的関心が薄れてしまうのです。
対策としては「排卵日にこだわらず、週に2~3回くらいの無理のない範囲でセックスをすること」をオススメします。
夫婦間の関係がより深まり、精神的にもリラックスできてEDの解消にもよい影響があるでしょう。
対策②:ED治療薬で自信をつける
ED症状にもっとも直接的な対処法は「ED治療薬」を使う方法です。
妊活EDの多くは心因性のものであり、治療薬は根本的な解決手段ではありません。
ただし、バイアグラなどの「PDE5阻害薬」を使えば、「性行為にこと足りる勃起」を維持しやすくなります。
一度上手くいった成功体験は自信につながり、次回からは治療薬なしで正常に勃起できるケースもあります。
妊活中にED症状お悩みの場合は、まずはED治療薬を検討してみるとよいでしょう。
妊活EDについてのよくある質問
夫がバイアグラを飲んで妊娠した場合、子どもへの影響は大丈夫?
バイアグラが胎児やホルモンに影響を及ぼす作用はありません。
また、バイアグラの精子への移行量はごくわずかであり、胎児への影響を心配しなくてもよいでしょう。
バイアグラ錠25mg50mgODフィルム25mg50mg. 医薬品インタビューフォーム. 2024年7月改定.
https://www.viatris-e-channel.com/viatris-products/di/detail/assetfile/VIAGRA_Tab_OD_Film_IF.pdf
禁欲することでED症状の改善に効果はある?
禁欲することでED症状が解消される可能性は低いでしょう。
禁欲期間が長くなると、死滅した精子や奇形が増えてしまいます。
逆に射精間隔が短いと、精子の数自体が少なくなってしまうため、「若い方だと2日ごとに射精するのがよい」とされています。
妊活EDの原因は精神的なものだけですか?
妊活中に起こるEDはプレッシャーやストレスから来ることが多く、主に心因性のものであるといえます。
ただ、前から勃起を維持できる時間が短かったり、中折れを感じている方は器質的な原因が隠れている場合があるため注意が必要です。
- 太り気味
- お酒を飲む
- 運動不足
といった生活習慣病のリスクファクターを持ち、EDの症状を感じる方は一度専門のクリニックで診察を受けるとよいでしょう。
まとめ
この記事では、「妊活中に現れる勃起障害」について、詳しく解説しました。
このケースのEDは、妊活中のタイミング法などで排卵日をあまりにも強く意識した結果、プレッシャーとなって起こることが多いです。
また、過去の失敗や妊活に伴うセックスレスが原因となっていることもあるため、ご自身の背景を見直してみてください。
妊活により起きたEDを改善させるには「排卵日以外の性生活を充実させること」が有効です。
セックスに対する義務的なイメージを払拭し、セックス自体を楽しめるようになります。
また、すぐにでも対処したい場合にはED治療薬を使ってみるのも有効です。
この場合は個人の判断で治療薬を使うのではなく、まずは専門のクリニックを受診してみることをオススメします。