
論文について
当院では、日々の診療や観察研究により得られた臨床データや知見に基づき、論文発表などの活動を行っております。
本稿では、主に医療関係者の方向けに、当院における活動実績の一部をご紹介いたします。
当院における淋菌性尿道炎およびクラミジア性尿道炎の頻度等および不顕性感染に関する検討
平山 尚 ほか
日本性感染症学会誌 (Japanese Journal of Sexually Transmitted Infections)
Vol.34, No.1 p.55-60
要旨
本論文では、大阪梅田紳士クリニックにおける淋菌性尿道炎およびクラミジア性尿道炎の疫学的状況と、不顕性感染の実態について詳細に調査・分析しました。
特に、症状がないにも関わらず感染している患者の有病率を明らかにすることで、性感染症の早期発見と拡大防止に向けた重要な知見を提供しています。この研究は当院にとっても、性感染症診療における質の向上に寄与するものとなりました。
日本性感染症学会
第36回学術大会学術奨励賞

学会発表一覧
当院の医師は、所属する学会の学術総会・学術大会において研究発表などを積極的に行っています。
以下に、これまでに発表してきた内容の一部をご紹介します。
当院における淋菌性尿道炎・クラミジア性尿道炎の不顕性感染者の有病率の検討
第35回 日本性感染症学会学術大会
平山 尚
口頭発表
要旨
淋菌性尿道炎およびクラミジア性尿道炎において、特に症状を伴わない不顕性感染者の有病率に焦点を当て、大阪梅田紳士クリニックでの大規模なデータ解析結果を発表しました。性感染症の蔓延を抑えるためには、無症状の感染者をいかに効率的に発見し、治療に繋げるかが重要であるという課題提起を行いました。
当院における若年者のEDに対する自律神経機能測定検査の有用性の検討
第33回 日本性機能学会学術総会
平山 尚
口頭発表
要旨
若年性EDの原因解明に自律神経機能測定検査がどれほど有用であるかを大阪梅田紳士クリニックの症例を通じて検討しました。 自律神経失調が関与するEDに対する診断アプローチの改善と、それに基づく個別化された治療の可能性を提示しました。
当院におけるマイコプラズマ・ジェニタリウムの検討
第37回 日本性感染症学会学術大会
平山 尚
口頭発表
要旨
近年注目されているマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症について、大阪梅田紳士クリニックでの症例データを基に、 その診断の難しさや治療における課題、耐性菌の問題などを報告しました。性感染症の多様化に対応するための知見を共有し、 正確な診断と適切な治療の重要性を強調しました。
当院における勃起障害に対する低強度体外衝撃波療法の検討
第34回 日本性機能学会学術総会
平山 尚
口頭発表
要旨
勃起障害 (ED) の新たな治療選択肢として注目される低強度体外衝撃波療法 (LI-ESWT) の大阪梅田紳士クリニックでの導入事例と その治療成績について報告しました。ED治療におけるこの治療法の安全性と有効性、そして患者のQOL向上への貢献について議論しました。
当院の射精障害における自律神経機能の評価についての検討
第32回 日本性機能学会西部総会
平山 尚
口頭発表
要旨
射精障害の病態生理における自律神経機能の役割に焦点を当て、大阪梅田紳士クリニックでの詳細な自律神経機能評価の有用性を報告しました。 早漏や遅漏といった射精障害の原因特定と、より効果的な治療戦略を構築するための示唆を与えました。
Clinical Investigation of Semen Analysis through Preconception Sperm Screening
in a Men's Health Clinic
IFFS World Congress 2025(国際生殖医療学会)
Takashi Hirayama (平山 尚)
ポスター発表
要旨
男性専門クリニックである大阪梅田紳士クリニックにおいて実施している妊活前精子スクリーニングを通じた精液検査の臨床的検討について報告しました。 男性不妊の早期発見とカップルの妊活支援における、このスクリーニング検査の有用性と重要性を提示し、男性の生殖医療における新たなアプローチを示唆しました。
治癒までに542日を要した難治性マイコプラズマ・ジェニタリウム尿道炎の一例
第13回 日本性感染症学会関西支部総会・学術集会
平山 尚
口頭発表
要旨
当院のマイコプラズマ・ジェニタリウム尿道炎の診療において、複数の抗菌薬による治療にもかかわらず、再陽性化を繰り返し、感染が長期間持続した症例を報告しました。薬剤耐性化が進む病原体に対する治療選択の難しさと、感染初期段階からの計画的な対応の重要性について課題提起しました。
当院のED・LOH症候群患者における亜鉛・ビタミンD欠乏の頻度と臨床的意義の検討
第35回 日本性機能学会学術総会
平山 尚
口頭発表
要旨
勃起障害(ED)やLOH症候群で受診した患者の血中亜鉛・ビタミンD濃度と、血中テストステロン・症状スコア(IIEF・AMS)のデータを集積し、関連を検討しました。若年者のビタミンD不足・中高年の亜鉛不足といった健康管理上の留意点や、テストステロンとの相関について、可能性を追求しました。
自律神経機能検査に基づいて漢方治療を選択し、自然妊娠に至った膣内射精障害の1例
第44回 日本性科学会学術集会
平山 尚
口頭発表
要旨
膣内射精障害で受診した患者に対し、自律神経機能検査システムによる診断が行動療法の導入を円滑にすること、また漢方薬などの補助治療選択に寄与する可能性があることについて報告するとともに、勃起障害(ED)などの他の性機能障害への応用可能性についても示唆しました。
セフトリアキソン単回投与後にPCR陰性化しなかった淋菌性尿道炎の9例の検討
第38回 日本性感染症学会総会
平山 尚
口頭発表
要旨
セフトリアキソン静注は淋菌性尿道炎に対する第一選択肢ですが、当院においても治療後に淋菌が陰性化しない症例が複数存在することを報告し、現在は必須とはされていない「淋菌性尿道炎の治療後再検査」の有用性を改めて提示しました。
マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症に対するスペクチノマイシン筋注療法が有効であった一例と観察研究における課題
第38回 日本性感染症学会総会
平山 尚
口頭発表
要旨
難治性のマイコプラズマ・ジェニタリウム尿道炎に対する治療方法が限られる中で、スペクチノマイシン筋注の7日間連続投与という選択肢を模索するとともに、内服薬と比較し患者への負担の大きい治療方法を研究する際の問題点について課題提起しました。
当院におけるED患者の自律神経機能測定の現状と傾向
第33回 日本性機能学会西部総会
平山 尚
口頭発表
要旨
勃起障害(ED)を主訴に受診した患者に対して、心拍変動(HRV)を用いた自律神経機能検査を実施し、交感神経有意の過緊張を認めた複数の症例を紹介しました。心因性のEDという曖昧になりがちな診断を可視化することで、患者・パートナーの行動療法に対する理解が深まり、納得感を持って治療を導入できるということの意義を提示しました。

