5:脂質異常症(高脂血症)

高脂血症は、動脈硬化の原因として知られていますが、EDのリスクファクターとして検証した研究が、国内外で行われています。

あるアメリカの調査では、ED患者の42.4%が高脂血症を合併していたとされています。

また別の米国の研究では、調査開始時にはEDではなかった3250名を6~48ヶ月間経過を追っていったところ、総コレステロールの高値とHDL(善玉コレステロール)値の低値がED発症のリスクファクターでした。

日本の疫学研究を見てみると、1517名の企業従業員とその家族を調査した研究、4609名の慢性疾患のため通院中の患者を調査した研究、2084名の人間ドックのデータを解析した研究、この3つの研究すべてで高脂血症とEDの関連を認めていません。

また、隣国の韓国での1570名を対象とした疫学調査でも、総コレステロール値、HDL(善玉コレステロール)値、LDL(悪玉コレステロール)値のいずれもED患者と健常者間で差を認めていません。

したがって、欧米人と日本人を含むアジア人種ではリスクファクターとしての寄与度が異なるのかもしれません。

高脂血症に対する薬物療法の勃起機能への影響に関しては、勃起機能を改善するという報告もあれば、勃起機能を悪化させるという報告もあります。

脂質異常のみがEDのリスクファクターである9名の患者にアトルバスタチン(高脂血症の治療薬)を投与した観察研究では、投与後に勃起機能が改善しています。

また、シルデナフィル(バイアグラ)にアトルバスタチンかプラセボを上乗せしたランダム化比較試験(RCT)では、アトルバスタチンを投与された群で有意に勃起機能の改善を認めました。さらに、神経温存前立腺全摘術後の勃起脳回復をシルデナフィル(バイアグラ)単独群とアトルバスタチン併用群では、併用群で有意に早い回復を認めました。

一方、脂質異常症で外来を受診した患者を、薬物治療を受けた群と受けていなかった群に分けてEDの有無を調べたところ、薬物治療群では12.1%、対照群では5.6%と、高脂血症の治療をしている人の方が、EDの割合が多いという結果でした。

これらのことから、高脂血症自体のEDに対するリスク、高脂血症の薬のEDに対するリスクについては、まだまだ議論の余地がありそうです。

 

 

リスクファクター-10

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